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洞察力、シナリオ力

洞察とは、雑多な情報を分類、整理して、未知の状況や今後起きうる事象を推定することです。
このためにはより多くの関連情報を集め、取捨選択することが重要となります。とくに取捨選択の部分で情報が足りなかったり、
情報が不足しているために異なる結果を導き出ししまうこともあります。そこで、情報を取捨選択は、0/1のように整理するのではなく、
重要度や優先順位で整理するのがよい。更に、その情報の正確さ。これは、事実としての正確さで事実以外の部分は無視すべきです。
そして、このような情報整理の後は、過去の事象や、経験から導きだされる現象を推察します。

多くの人は、推察が難しいと感じるだろう。推察は過去の記憶(データベース)と経験によるところが大きいです。
誰でも、未来予測は、難しいが、過去の事象や経験があれば、今回はきっとこうなる。という予測がつけやすいです。
そこに、事実というコマを当てはめていき、未来のシナリオを凝固なものに仕上げます。なので、豊富な事象のデータベースを持ち合わせるとともに、
正確な事実を集めることが必要となります。
ここで、データベースと表現したのは、「引き出したい情報を、引き出したい方法で、引き出すことができる状態にある」ことを意味します。
自分なりのデータベースを作り、引き出せるようにしておく。これは、「引き出しを多く持つ」ということにも通じ、一朝一夕にできるものではありません。
日頃から、データベースを構築する意識を持ち、日頃から情報を集め、随時データベースに登録しておく努力が必要です。
これは、他人からもらうものではなく、自分自身で作るものであるから言い換えれば、自身の財産であり資産です。
資産とは、それを活用して更なる資産を生み出すものです。

未来のシナリオは、恐らく一つではないだろう、いくつかのシナリオの中で、起こりうる確かさは、確率論でしょう。
気を付けなければいけないのは、起こりうるシナリオを1つに絞り込んでしまうこと、これは、執着を生みこだわってしまうことです。
その結果、こうなってもらいたいとい希望や欲求が含まれてしまいます。これは危険なことです。
1つに執着しないためにも、このタイミングで信頼できる第三者に、そのシナリオを話して意見をきくのも有効です。
また、1つに絞り込むのでなく、第二の候補の可能性を常に手元に置いておくことも大切です。
そして、第二候補の可能性が浮上した時にはすり替えればよいのです。

情報整理の過程は、以下の手順で進められる。まず、全体図が見渡せるような情報を集めます。
そして、順序性、因果関係などを意識して整理する。そして、「魅せ場」を作り、「伝える」ためのストーリーを考えます。
これらの手順は、前述のハーマンモデルに置き換えると、それぞれの特性、能力が活かされることが分かります。。

「理性人」:全体図を見渡して分析
「冒険人」:直観的に全体像をつかむ
「堅実人」:数値化して評価する
「感覚人」:感情に訴えるストーリィを作る

更に、ことが進む上で、当初のシナリオ通りでなく、方向性がずれることもあります。
こうなったら、もう一度、その時点で情報の整理。特に、事実関係の整理をして客観的に判断することが重要です。
このように、臨機応変に対応することが不確実性への対処方法です。
感情に任せて判断したり、維持を張って拘ったり、傍から見ていると、みっともないし、大人げないですね。