シナリオ
シナリオは、最少単位・小見出し(KA3.1.2)より構成されます。
シナリオというと、多くの読者は、「起承転結」という言葉を思い出されるでしょう。ご想像の通り、起承転結も1つのシナリオです。
このように、シナリオにはテンプレートがあり、研修、セミナーにも、いくつかのテンプレートがあります。これらのテンプレートを用いることで、
場の品質を高め一定レベルに保つ事ができます。ここでは、それぞれのカテゴリーで活用できる代表的なテンプレートを紹介します。
経験の少ない読者は、これらのテンプレートを活用して場数を踏み、「守破離」を実践してください。
「守破離」とは、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つです。
日本において左記の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想で、個人のスキル(作業遂行能力)を
3段階のレベルで表し、茶道、武道、芸術等だけでなく、スポーツ、仕事、勉強、遊び等々、世の中の全ての作業において、
以下のように当てはめることができます。まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まります。その後、その型を
自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」段階です。
最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、
型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができます。
守:支援のもとに作業を遂行できる(半人前)~ 自律的に作業を遂行できる(1人前)
破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)
離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)
話は変わるが、プロフェッショナルとは、常に最高品質のサービスを提供することではなく、相手の知識、知見やスキルに合わせて、
最適な品質を提供できることだと思います。恐らく、これは「離」の領域です。それでは、①プレゼンテーション、②研修セミナー、
③セールスで使われるテンプレートを紹介しましょう。
①プレゼンテーション
プレゼンテーションの目的は、気づきを与え、行動を促すことです。期限と費用などの判断材料を与え位、決断を促します。
訴求ポイントは、気づきです。気づきの部分は、As-Is vs To-Be、Before/After(KA3.1.4)でギャップ(KA2.1.7)を作り、
対比・比較(KA3.4.2)することでより、鮮明に、印象的に理解でき、訴求することができます。プレゼンテーションでの
訴求ポイントは、気づきです。気づきの部分は、As-Is vs To-Beのギャップ(KA2.1.7)を作り、対比・比較(KA3.4.2)する
ことでより、鮮明に、印象的に理解でき、訴求することができます。
②研修セミナー
受講した研修・セミナーのアンケートなどが考えられます。場合によっては、次なるステップに進むために情報や申込の案内なども
考えられます。研修・セミナーの目的は、知識の獲得と応用方法を得、行動できる状態にあることです。多くの受講者は、会場を
後にするとき、これらが得られたかどうかを自問するが、As-Is/To-Be、Before/After(KA3.1.4)を使っての会場内で成果や
効果を見える化し、自己評価することもできます。会場内で自己評価することによりアンケートでの満足度は格段に上がるでしょう。
③セールス
セールスの目的は、購買である。問題提起とソリューションで、自分事(KA3.2.1)にします。そして、「欲しい」を思わせます。
当然、購買がゴールですが、そこに至らない場合であっても、資料請求のための連絡先情報を獲得することもできます。