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合意形成の極意

コンフリクトマネジメントの目的は合意形成です。双方が納得いく「落としどころ」を決めるわけです。
先ずは、双方の論点と違いを冷静に分析します。そして、「歩み寄り」地点を決め、双方にの妥協シナリオを作ります。
一定のラインで合意ができたとしても、これは、妥協の産物ですから、お互いに、完全にハッピーという形ではないでしょう。
これは、ウクライナとロシアのような、領土奪還を目的とした戦争と同じで、ゼロサムゲームであり、将来への禍根を残す
ことになりかねません。

もう一つの合意形成は、win-winゲームです。どうすれば、winwinになるのでしょうか。
これは、双方の論点を包含する上位の概念を見つけることです。例として幕末の薩長同盟を見てみましょう。

元々、犬猿の仲である、薩摩藩、長州藩が、討伐と攘夷に絡むお互いの覇権の争いで、火蓋が切れんばかりでした。
そこで、坂本竜馬が「薩長同盟」を提案します。薩摩人、長州人でなく、日本人として考えようと提案したのです。
その後、大政奉還を経て幕府の歴史を閉じます
ここで、日本人という発想は、薩摩、長州というものの見方ではなく、日本を雲の上から見たらどうだろうという発想です。
レベルの高い、第三者目線で見ることで自身の愚かさや、小ささが見えてきます。ここから共通の課題や目標に繋げる
ことができ、双方のベクトルが合えば、win-winの関係を築くこともできるのです。これが、win-winゲームへの転換です。

勿論、歴史は美化されます。坂本竜馬の提案には、武器調達での合意という別の側面もあったのでしょう。