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禅語「無功徳」に学ぶ

「むくどく」と読みます。「行為に対して功徳(報酬)を得る」という理屈と、「功徳は行為をする瞬間に与えられる」という概念。
前者は、頑張るといいことがある。という考え方で現在を犠牲にした未来を期待しています。これに対し、後者は、行為中に
楽しいという功徳を得ており。現在を犠牲にすることはない。つまり、行為を義務や苦労とは考えず、楽しいこと(趣味/遊び)
と捉え、行為そのものが楽しく苦にならない。
この言葉は、達磨大師が禅を中国に伝えたとき、当時の中国で権力を握っていた武帝(ぶてい)に対して説いたされます。
インドから戻ってきた達磨大師に対し、仏教への信仰が厚く、寺を建立したり仏教を学んでいた武帝が質問します。

武帝:私はこれまで仏教を学び、多くのお経のを写し、僧侶を育て、お寺を建立してきました。
     この私にはどのような功徳があるのでしょうか
達磨大師:「無功徳」

大谷翔平選手は、野球が楽しいからやっている。巨額な年俸以上に報酬を得ていることになる。仕事を遊びにして楽しむ。
ということで、「仕事を楽しむ」ということは、金銭的対価と、精神的な慶びの2つのを報酬を得ることになる。

論語に、
「子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者」[雍也篇6-20]とあります。
「子曰く、之を知る者之を好む者に如かず、之を好む者之を楽しむ者に如かず」と読みます。
之とは、道、学問、仕事、趣味こことです。何事も、楽しむ人のはかなわない。