VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)
「VUCA(ブーカ)」とは、世界規模の不安要素Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字をとった造語です。
予想できない事象が次々と起こり、これまでの常識が通用しなくなる状況を指します。もともと、冷戦が明け、戦略の方向性が
定まらない時代にアメリカで生まれた軍事用語でした。現在、気候変動や災害、パンデミック、国際紛争など、世界の社会情勢・経済は
変化が激しく、不確実なものとなっています。そこで、近年、ビジネスシーンでも「VUCA」が使用されるようになりました。
Volatility(変動性)
変動性は、価値観の変容やテクノロジーの発展、それに伴う社会システムの再生成や改革による社会のさまざまな変化を指します。
テクノロジーの発展とグローバル化が激しい昨今では、短期間で市場や顧客のニーズが大きく変動することもあります。
Uncertainty(不確実性)
不確実性は、将来起こり得る事象や企業を取り巻く環境、得られる情報が、不完全であるまたは確実ではないことを指します。
広くは気候変動や国際関係、政治について、ビジネスシーンでいえば雇用システム・人事評価制度などの雇用環境の大規模な変化を意味します。
Complexity(複雑性)
複雑性とは、さまざまな地球規模の不安要素が複雑に絡み合い、問題の解決が難しくなることを指します。
問題解決に当たっては、世界中の価値観や文化、常識に配慮しなければなりません。
Ambiguity(曖昧性)
曖昧性とは、ここまで紹介した変動性・不確実性・複雑性といった不安要素が絡み合って、過去の経験や成功例から
最適解が見つかりにくい状況を指します。課題を解決したと思っても、新たな課題が露呈する事象が繰り返されることになります。