配布資料(ハンドアウト)
資料を配布(ハンドアウト)する場合、必ずしも、投影スライドを同じである必要はありません。事前に配る場合、セミナー当日、視聴者が
資料を持ち込んで、メモ書きができる様なスペースがあると良いですね。投影資料のアニメーションや穴埋め(KA3.5.3)では、事前配布により、
参加者に答えが分かってしまうと興ざめする場合もあります。講師やコンテンツ製作者が、著作権(著作隣接権)を放棄しない場合は、
電子データではなく、印刷物での配布が原則でしょう。更に、二次的な複写を禁止する場合は、「禁複写」と明記すべきです。
電子データでの配布は、配布先に暗黙の形で、著作隣接権(複製権、頒布権)を与えていることになります。研修企画者、
コンテンツ制作者、講師、受講者の間には、コンテンツの著作者自身の著作人格権の他、実演者などが関連する、複製権、
上映(演)権、公衆送信権、展示権、譲渡権、頒布権、二次的著作物に関する創作、利用権等の、著作隣接権が関連します。
また、当日のビデオ撮影は、原則NGでしょう。必要な場合は、講演者に確認が必要です。
このように、講演、セミナーでは、いろいろな権利関係が存在するので、後日、トラブルにならないためにも、事前に、権利関係の
確認をしておくことが得策です。