計画的偶発性理論
クランボルツは、キャリアなどはほとんどが偶然で決まるのだという考え方を示しました。
「胸を当てて考えてみよう!今の職業に就いたのは偶然か?という問いに何て答えるますか。
計画的偶発性理論(プランドハップンスタンス理論)とは、「キャリアというのは、偶然性によって決まる」
という考え方です。自分のキャリアを厳密に決定しようとするよりも、個人の好奇心や柔軟性を活かして、
様々な活動を通して学び、チャンスをキャリアにつなげようとする態度の方が、現代社会によりフィットする
という考え方のモデルです。計画的偶発性理論には、以下の骨子があります。
・予期せぬ出来事がキャリアを左右する
・偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる
・何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える
更に、計画的偶発性を起こす行動特性が挙げられています。
・好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける
・持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する
・楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える
・柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
・冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する
キャリアアンカーのように、「私はこうあるべきだ」というとことに固執するあまり、選択範囲を狭めてしまうことを
避けようとする考え方で、無計画を推奨するものではなく、上記の行動特性を意識して、緩い計画の基で、
変化に対応しましょうということです。